SORA BLOG

1997年 神奈川県生まれ。幼少期から中学時代にかけ、毎週末フェラーリをはじめ高級車を扱うショールームの扉を叩いて回るなどクルマを追いかけ回す日々を送る。高校時代、友人と仏を旅したのを機に関心の目が世界へと広がる。大学入学後、20カ国以上を放浪。1年間スウェーデン・ストックホルムに滞在。/大のビートルズ好き

中国夜行列車のんびり旅 上海→深セン移動(軟臥)

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2019年、新年が明けて早々バックパックを担ぎひとり中国へと飛んだ。お年玉の貰えない正月休みは、家にいて餅を食べているより旅にでも行って時間を使った方がいいと思って計画した旅だった。(もう22歳なのだから貰えないのは、当然か。) しかし、やはり正月くらいは家族とゆっくりと過ごすべきだったのではと、上海へ向かう機内で少し後悔の念に駆られた。

 

前置きはこの辺にして、高速鉄道をケチった僕は、今回、上海から香港へ向かう途中、上海深セン間、約1500キロの道のりを寝台列車を使って移動した。

Contents

  • 1. Trip.com アプリで予約
  • 2. チケット発券                      
  • 3. 乗車 18時間電車に揺られ深センへ ハイテク都市深センで感じた孤独感

 

 1. Trip.com

 

初めての中国旅ということもあり、駅でパニックになるのを避けるため、念には念を入れオンラインで事前に予約して列車の切符を買った。

 

使ったのはTrip.comというサイト。スマートフォンアプリもあり、アプリ内でもチケットの購入は可能。

jp.trip.com

日本語サイトがあるため、中国語が分からなくとも予約ができる。クレジットカード決済も可能。購入後送られてくるメールに記載されているEから始まる予約番号と予約時に使った身分証明書を用意し、現地の駅で紙のチケットに交換するというスタイル。

 

(注意)

チケット購入後のキャンセル、変更は不可なので注意。

 

2. チケット発券

 

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今回は、上海南駅(上海火車南站)から出発の列車を予約した。

 

地下鉄の改札を抜け、エスカレーターに乗り上階へ。中国の駅でのお決まりの儀式 ”荷物検査” のゲートを抜けると、チケットカウンターの入り口が正面に見えてくる。

 

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入り口を抜けた先にあるチケットカウンターへ。Eから始まる予約番号と身分証明書をチケットのおじさんに見せれば、紙のチケットを発券してくれる。混み具合によるのかもしれないが、チケット発券にはさほど時間は掛からなかった。

 

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こちらが手渡された、紙のチケット。

 

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駅構内の電光掲示板で自分の出る電車 (T211) を確認し、乗り口へと向かう。駅の構内にはイートインコーナー付きのローソン、ファーストフード店などがいくつかあるので、長旅を前に腹ごしらえをしておくのもあり。

 

列車内には食堂車があるもの、熱湯を注ぐ事ができる場があるので、お金を節約するためにカップヌードルを買っておくのもいいだろう。同室の都会風の雰囲気を醸し出すきらびやかな女性も、目の前で黙々とカップ麺をすすっていた。

 

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ホームは下階にあり、電車の出発時刻が来るまで上階の待合スペースで待機する。出発時刻が近づくと正面のゲートが開き、階段を降ってホームへと向かう事ができる。

 

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緑に黄色のラインが入った列車は、北朝鮮のお偉いさんが乗る電車に何処と無く似ている気がしなくもない。ここから1500キロ、18時間の長旅の幕開けだ。

 

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(軟臥の車内。2段ベットが2つの4人部屋。車内はとても清潔。WI-FIはない。)

 

座席のグレードは、奮発し最もグレードの高い軟臥を選択。それでも日本円で1万2000円ほどだったと思う。

 

中国の夜行列車には、「軟臥」「硬臥」「硬臥」「硬座」の4グレードがある。当初は、旅人らしく最も安価な「硬座」に挑もうと思ったが、硬座を経験した友人から、凄まじい体験談を聞かされたので、硬座体験は次回へ持ち越すことにした。

 

18時間、WI-FIもない車内で、ひたすら時の流れに身を任せる。

 

時節、隣の部屋から愉快なおじさんおばさんの歌声が聞こえてきたり、同室にいた子供が話しかけてきたりと、思っていたより退屈することはなかった。

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ほぼ予定時刻に、深セン駅に到着。

 

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早朝だったため、まだ外は暗かった。

 

朝食を食べに、街へと向かう。2店連続訪れた店がORコード決済のみの受付で、断念。さすが、アジアのシリコンバレーとして名高いハイテク都市深センである。

 

腹を空かせ、街をひたすら歩く。

 

3軒目に訪れた店で、ようやく朝食にありつく事ができた。そこは、老父婦が営む小さな定食屋だった。どこか時代に取り残されたような孤独感を彼らと、共有しているような気がした。その後深センに一泊し、翌朝、足早に香港へと向かった。